現場彫りとは

「現場彫り」とは、墓地でお墓の石に故人のお名前や戒名、法名、諡(おくりな)などを彫刻することです。
お墓の石材を移動させることなく、特殊な小型の彫刻機械を使用し、その場で一人でも彫刻できることから、運搬費や人件費が掛からない分、安価で綺麗に彫刻することができます。

石材店では一般に、墓石を墓地からユニック車(クレーン付きのトラック)や運搬車、カートクレーン(小型のクレーン車)などを使用し、作業員も増員して石材加工場に運搬して彫刻を行い、再び、車輛や機械を使用して設置するという作業工程が主ですが、車輛代や機械代、作業員代がかかってしまうことで高額になることがあります。
また、仏壇店や葬儀社といった関連業者に依頼することで中間マージンも上乗せされてしまいさらに高額になってしまう場合も否めません。
さらには、墓石を移動する作業では、近年のお墓を作る際の施工方法では耐震棒を入れるなど強固な作りをしている為、運搬するのが困難な場合もあります。

お墓の石材を運搬するには僧侶による閉眼供養と開眼供養が必要になりますのでその費用も考えなければなりません。

「現場彫り」は墓石を移動させることもなく作業ができ、車や運搬車が入れないような困難な墓地でも安価に彫刻することができます。

「現場彫り」は技術的に高度な作業であり、経験豊富な職人によって行われます。そのため、墓石に対する配慮や文字を彫る正確さが求められる重要な工程です。

>>墓誌や墓石に戒名・法名・名前など現場で彫ります