墓石の竿石(さおいし)とは
「竿石(さおいし)」とは、墓石の一番上に位置する石材です。
「竿石」は和風のお墓では、縦長の立方体の形をしているものが主ですが、洋風のお墓では、長方形や丸みを帯びたものなど様々な形があります。
「竿石」の正面には「〇〇家」といったお墓を管理する一家の家名を彫刻している場合や、浄土真宗では「南無阿弥陀佛(なむあみだぶつ)」の六字名号(ろくじみょうごう)や、同じ阿弥陀さまのお浄土でまた共に会わせていただくという意味の「倶会一処(くえいっしょ)」、日蓮宗では「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげっきょう)」のお題目を彫刻する場合が多いですが、近年の洋風のお墓の正面文字は、故人への想いを彫刻するなど多岐にわたります。
また、古くからの風習により、一人に一つの墓石、または夫婦で一つの墓石といったお墓もあり、その場合の竿石の正面には、一人分や夫婦のみの戒名や法名を彫刻しています。
「竿石」の後面には、お墓を建てた日付と建てた方の名前を彫刻します。
※竿石の形状によっては、側面に彫刻する場合もあります。
お墓に「墓誌(ぼし)」を設置していない場合は、竿石の側面に故人の戒名や法名、没年月日、俗名、享年を彫刻します。
竿石は墓石の中心的な部分であり、墓石の一部として重要な役割を果たします。
>>墓誌や墓石に戒名・法名・名前など現場で彫ります