お彼岸とは?お墓参りの時期・時間・服装・花・線香について解説


業界経験この道30年の石職人です。今回は「お彼岸とは?お墓参りの時期・時間・服装・花・線香について解説」について簡単に説明します。
お彼岸は、日本の仏教行事のひとつで、ご先祖様を供養する大切な時期です。
しかし、「お彼岸はいつ?」「どんな服装で行けばいい?」「お墓参りの時間は決まっている?」など、疑問を持つ方も多いでしょう。
本記事では、お彼岸の意味や時期、お墓参りの作法、服装、供える花や線香について解説します。
1.お彼岸とは?
お彼岸(読み方:おひがん)とは、日本の仏教に由来する行事で、ご先祖様を供養し、自身の心を見つめ直す期間です。
春と秋の年2回あり、春分の日・秋分の日を中心に前後3日間を含めた7日間が「お彼岸」とされます。
仏教では、「彼岸(読み方:ひがん)」は煩悩を超えた悟りの世界を意味し、反対に私たちが生きる現世を「此岸(読み方:しがん)」と呼びます。
昼と夜の長さがほぼ等しくなる春分・秋分の日は、悟りの世界に近づきやすいと考えられ、お墓参りや供養が行われるようになったと言われています。
2.お彼岸の時期はいつ?
お彼岸は、以下の期間と決まっています。
- 春彼岸(読み方:はるひがん):春分の日を中心とした7日間(3月中旬〜下旬)
- 秋彼岸(読み方:あきひがん):秋分の日を中心とした7日間(9月中旬〜下旬)
お墓参りをするのは、一般的に彼岸の入り(初日)・中日(春分/秋分の日)・彼岸明け(最終日)のいずれかが多いですが、都合のよい日で構いません。
3.お墓参りのタイミングと時間帯
お墓参りの時間に厳密な決まりはありませんが、以下の時間帯が適しています。
- 午前中:昔から「清々しい気持ちで参るのが良い」とされ、午前中に訪れるのが理想的。
- 午後:日が暮れる前であれば問題なし。ただし、遅い時間の訪問は避けた方が無難。
ご家族と相談し、無理のない時間にお参りしましょう。
4.お彼岸のお墓参りの服装マナー
お彼岸のお墓参りの服装は、厳格な決まりはありませんが、落ち着いた服装が基本です。
派手でカジュアルな服装は避ける方が多いです。
【服装のポイント】
- 男性:黒や紺、グレーなどのシャツやスラックス
- 女性:シンプルなブラウスとスカート、パンツスタイルなど
- 子ども:派手すぎない服装が望ましい
- 靴:歩きやすく、シンプルなものが理想
法要がある場合は、喪服やダークカラーの服装が適しています。
5.お彼岸に供える花とおすすめの種類
お彼岸のお墓参りには、故人への感謝の気持ちを込めて花を供えます。
【おすすめの花】
- 菊:長持ちし、供花として定番
- リンドウ:故人への敬意を表す花
- カーネーション:故人への愛情を込めて
- ユリ:清らかさを象徴する
避けるべき花は特にありませんが、トゲのあるバラや香りの強すぎる花は控えることが一般的です。
6.お墓参りの線香の意味と選び方
線香は、仏様や故人への供養のために焚きます。
煙が故人の元へ届くとされ、お墓参りには欠かせません。
【線香の種類】
- 一般的な線香:短いものから長時間燃えるものまで種類が豊富
- 無香料の線香:香りが苦手な方や周囲を気にする場合に適している
- 花やフルーツの香りの線香:現代では好みの香りを選ぶ方も増えている
線香は1本ずつ供える場合や、丸く束になっている墓参り用の線香を焚いて供える場合もあります。
線香を供えるお墓の香炉の形状に合わせてお供えください。
また、お供えの作法も、地域や宗派によって異なる場合があるため、ご家族や菩提寺に確認するとよいでしょう。
7. まとめ
お彼岸は、ご先祖様への感謝を伝え、家族とともに供養する大切な期間です。
お墓参りの時期や服装、お供えする花や線香について正しい知識を持ち、心を込めてお参りしましょう。
お墓参りは形式にとらわれすぎず、家族が気持ちよく過ごせることが何よりも大切です。
しかし、墓地には喪に付したばかりの方もお参りにいらっしゃいますので、自己中心的な振る舞いは控えて、周りにも配慮することも忘れないようにしましょう。