墓石のメンテナンスは重要!3つのポイントで長持ちさせる方法


業界経験この道30年の石職人です。今回は「墓石のメンテナンスは重要!3つのポイントで長持ちさせる方法」について簡単に説明します。
墓石はご先祖様の供養(読み方:くよう)をおこなう大切なものですが、年月とともに汚れや劣化が進むことがあります。
適切なメンテナンスを行うことで、美しさを保ち、墓石の寿命を延ばすことができます。
本記事では、墓石のメンテナンスにおける「3つのポイント」を紹介し、簡単にできるお手入れ方法を解説します。
目次
1.墓石のメンテナンスが必要な理由

墓石は屋外にあることで、雨風や紫外線の影響を受けるため、長年放置すると汚れや劣化が進みます。特に以下のような問題が起こりやすいです。
- 水アカやコケの発生:湿気の多い場所ではコケが付きやすく、見た目を損ないます。
- ひび割れや欠け:気温の変化や地震によって墓石がダメージを受けることがあります。
- 文字のかすれ:刻まれた文字が風化して読みにくくなることがあります。
定期的なメンテナンスを行うことで、これらの問題を防ぎ、長期間にわたって墓石を良い状態に保つことができます。
2.墓石のメンテナンス 3つのポイント
① 定期的な清掃を行う
墓石の汚れを放置すると、コケやカビが繁殖し、劣化を早める原因になります。
掃除の際は以下のポイントを押さえましょう。
目地部分の汚れもチェック:
目地(読み方:めじ)には細かい部分に汚れが溜まりやすいため、歯ブラシなどを使って丁寧に掃除しましょう。
柔らかい布やスポンジを使用する:
硬いブラシは墓石を傷つける可能性があるため、やさしく拭き取るのが基本です。
水と中性洗剤で洗う:
強い洗剤は墓石の表面を傷めることがあるため、中性洗剤を使うと安心です。
② コーティングや撥水加工をする
墓石にコーティングや撥水加工を施すことで、汚れが付きにくくなり、メンテナンスの手間が減ります。
- 市販の墓石用コーティング剤を使用
- 専門業者に依頼して撥水加工を施す
コーティングをすることで水アカの発生を抑え、墓石の表面を保護することができます。
③ ひび割れやズレの点検をする
地震や地盤の変化によって墓石がズレたり、ひび割れが生じることがあります。
これらの点検も重要なメンテナンスの一環です。
- 墓石の傾きがないかチェック
- ひび割れを見つけたら専門業者に相談
- 石材の接合部分を確認
小さなひび割れでも、放置すると拡大し、修復が困難になることがあります。
定期的な点検を行い、早めの対策を心がけましょう。
3.墓石メンテナンスの注意点

墓石のメンテナンスを行う際には、以下の点に注意しましょう。
- 強い洗剤や酸性のクリーナーは使わない:墓石を傷める原因になります。
- 無理に削ったり、金属ブラシを使用しない:石の表面が傷つく恐れがあります。
- 高圧洗浄機の使用は避ける:石の目地にダメージを与える可能性があります。お墓が古いと石材が剥がれることがあります。
これらのポイントを意識して、墓石を大切に維持しましょう。
4.墓石メンテナンスを専門業者に依頼する場合
「自分で掃除するのが難しい」「ひび割れがある」などの場合は、専門業者に依頼するのも一つの選択肢です。
業者に依頼するメリット
- プロによる徹底的な清掃
- コーティングや撥水加工などの施工が可能
- ひび割れや傾きの修繕も対応
5.墓石業者に依頼する場合の費用相場
自分で落としきれない汚れや、劣化が進んだ場合は専門業者に依頼するのがおすすめです。
一般的な費用相場は以下の通りです。
サービス内容 | 費用相場 |
---|---|
墓石クリーニング | 10,000円〜30,000円 |
コーティング | 20,000円〜50,000円 |
文字の色入れ直し | 15,000円〜40,000円 |
ひび割れ修理 | 50,000円〜100,000円 |
6.墓石の修理・補修が必要なケース
以下のような場合は、早めに修理を検討しましょう。
- ひび割れが入っている
- 文字がかすれて読みづらい
- 石材の一部が欠けている
修理を怠ると、さらにダメージが広がる可能性があるため、早めの対応が重要です。
7.墓石を長持ちさせるための予防策
・定期的な掃除
最低でも年に1〜2回はお墓参りの際に掃除を行いましょう。
・コーティング処理
墓石専用のコーティング剤を塗布することで、水アカやコケの発生を防げます。
・周囲の環境を整える
墓石の周りの雑草を取り除き、風通しをよくすることでコケやカビの発生を抑えることができます。
8.まとめ
墓石のメンテナンスは、「定期的な清掃」「コーティング剤の塗布」「ひび割れの点検」の3つのポイントを押さえることで、墓石の状態を保ち続けることができます。
墓石のメンテナンスは、ご先祖様を敬う気持ちを表す大切なことです。
大切な故人を偲ぶ場所を美しく保つために欠かせません。
定期的な掃除や予防策を実践し、必要に応じて専門業者に依頼することで、美しい状態を保ち続けることができます。
長く大切に使い続けるために、メンテナンスは欠かせないものです。